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大きな手

大きな手を差し出したあなた
あなたの手は温かかった

大きな手に包まれたまま
下を向くわたし
そんなわたしの顔をあなたは
優しく覗き込む

ずっとずっと下を向いたままのわたし
すぐ傍にあなた

最終電車が入ってきた

「行かないで~」
心の中で叫んでいた

大きな手の中にずっといたかった
下を向いたままのわたし
あなたの手が静かに離れていった
そして2人の距離も離れていった

「行かないで~・・・・・・」
本当は 声に出したかった
そして あなたの胸の中に
飛び込みたかった

そんな気持ちを抱きながら
そっと あなたを見た

電車の中にいるあなたは
優しく微笑んでいた
悲しい顔を
いっさい見せない
あなたの姿勢に救われたわたしも
微笑みながら

小さくさよならした

あなたが決めた道だから
わたしが決めた道だから

最後は 笑顔で さよなら

(過去に掲載した詩です。)

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